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志村けん【エール】小山田耕三が残した最後の手紙と奇跡の笑顔で号泣者続出

2020年3月29日新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなられた、志村けんさん。

生前、俳優業へも邁進されはじめ、その一つがNHK連続テレビ小説「エール」です。

そしてこの番組が、志村けんさんの最初で最後の出演作品となりました。

撮影がはじまって間もない頃の訃報の為、ご出演されたのはごく一部でしたが、最終回を迎えた2020年11月26日にも出演シーンがあったことで話題となっています。

今回は小山田耕三の最終回シーンについて、まとめてみました。

 

小山田耕三~最終回出演シーン~

・古山裕一(窪田正孝)へ小山田耕三(志村けん)が残した最後の手紙を読むとともに、今までの出演シーンの回想。

・たまたま撮影現場で映っていたという志村けんさんの笑顔をドラマのシーンへ。

小山田耕三の残した最後の手紙と出演シーン

亡くなる3日前に書かれたという手紙を、小山田耕三(志村けん)の付き人である猿橋重三(川島潤哉)から渡される古山裕一(窪田正孝)。

古山裕一(窪田正孝)が手紙を読むとともに、小山田耕三(志村けん)との回想シーンに入ります。

https://twitter.com/china_town_h/status/1331746890921037825

 

手紙の内容

久しぶりだね。活躍いつも拝見していました。

映画も舞台も観に行きました。

君の音楽に触れるにつれ、ようやく私はわかったことがある。

私は音楽を愛していた。

君は音楽から愛されていた。

今思えば、それが悔しくて恐ろしくて、君を庶民の音楽に向かわせたのだろう。

愚かだった。

もしあの時、嫉妬を乗り越え応援していたら、君はクラシックの音楽で才能を開花させていたはずだ。

私は己のエゴのために、君という才能とともに愛する音楽を冒涜してしまったのだ。

後悔の念はずっとつきまとい、私の心を蝕んだ。

君がオリンピックの入場行進曲を書くと聞いた時、私は心の底から嬉しかった。

死の間際で君のオリンピックマーチを聞いた。

日本国民は、誇らしく思っただろう。

音楽の深淵を知る曲だ。

期待に答えた君に国民を代表して最大の賛辞を贈りたい。

ありがとう。

最後に気が引けるが、どうか私を許してほしい。

音楽を愛するが故の過ちだ。

道が違えど音楽を通して日本に勇気と希望を与えてきた同士として、今度は語り合いたい。

私は先に逝く。

こちらに来たら、声を掛けてくれ。

小山田 耕三

偶然映り込んだ志村けん「奇跡の笑顔」

また手紙を読み終えた後に、小山田耕三(志村けん)の初見である笑顔のシーンが流れたことが話題です。

「いつも先生の前ではしかめっ面でしたが、笑顔は子供みたいにチャーミングです。」

付き人だった猿橋重三(川島潤哉)が古山裕一(窪田正孝)へ小山田耕三(志村けん)についてそう語り、笑顔のシーンが流れます。

https://twitter.com/china_town_h/status/1331758474162651137

 

このシーンは、撮影で映したものではなく、たまたま他の方がNGを出した際に笑ってしまっていた素の志村けんさんとのことです。

偶然が重なり、ドラマの中で実際に使える映像となったことで、映り込んでいたこの笑顔は「奇跡」と言われたようです。

エール最終回の世間の反応は?

https://twitter.com/Tdls_Love_1413/status/1331769799731421184

 

 

志村けん【エール】小山田耕三が残した最後の手紙と奇跡の笑顔で号泣者続出~まとめ~

志村けんさんにとっての最初で最後のドラマだったので、最終話で小山田耕三を少しでも見ること出来て、嬉しかったですね。

どうしても現実とリンクしてしまうので、手紙の文面で「私は先に逝く」「こちらにきたら声を掛けてくれ」は、志村けんさんを思い出し自然と涙が溢れてきます。

この小山田耕三の手紙を読む、という演出ははじめから考えられていたとのことでした。

手紙の内容については、「エール」のチーフ演出で、脚本も手掛けている吉田照幸さんの志村けんさんへの思いを綴ったそうです。

出演者、製作者、そして視聴者の、たくさんの思いが詰まった素晴らしい作品だったと思います。